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●内容 | 世界には、民族や宗教の対立により、紛争の途絶えることのない地域がいまなお数多い。そして、伝統的な国家間の紛争と異なり、これらの地域では国家機構そのものが空洞化し権力を失った状態が多く見られ、その権力真空が紛争を誘発するという悪循環を見ることができる。
ここで必要となるのは武力紛争の阻止・抑止や貧困の救済ばかりでなく、社会システムの復興支援と、その基礎となる政治制度の整備である。だが、我が国がこれまで行ってきた復興支援には、従来行われてきた発展途上国への経済協力を転用したものが多く、制度形成という側面については検討が立ち遅れてきた。 当研究室では、他の研究機関、地方自治体などと協力して、紛争地域における法制度形成、選挙実施、教育行政などについて検討を進めてきた。これまでの検討を踏まえて、紛争地域の復興支援にかかわるノウハウについてアドバイスが可能である。自治体、NGO、さらに復興協力に関わる一般企業などからのアクセスを歓迎する。 |
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●研究者 |
教授
藤原 帰一
大学院法学政治学研究科 |