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●内容 | 異なる波長の光を違うと感じる感覚(色覚)は動物により大きく異なっている。同じ虹を見ても4色型色覚の鳥なら3色型色覚のヒトよりずっと多くの色を見ることができるだろう。近年の研究の結果、さまざまな動物において色覚を担う視物質の解明が進み、動物によりその数や種類が異なることがわかってきた。例えば、魚類のゼブラフィッシュは高度な4色型色覚を持つだけでなく、網膜の領域により視物質構成を違えることで、視線の方向によって色覚を違えており、3色型の人類よりはるかに微妙な色調を認識できると考えられる。これを実現するための視物質遺伝子の制御メカニズムもわかってきた。また、中南米に生息する新世界ザルには1つの種内に6種類の異なる色覚型が存在するものが知られており、生息環境と獲得色覚との密接な関連もわかってきている。 このように、色覚能力について近年多くの大変興味深い研究成果が蓄積してきているので、このテーマに関する講演や各種企画に関するコンサルティングが可能である。 | ||||
●研究者 |
教授
河村 正二
大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 |
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