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整理番号 4860   (公開日 2009年01月14日) (カテゴリ バイオテクノロジー医学・薬学
脳に存在するマリファナ類似物質(内因性カンナビノイド)の作用機序と創薬への応用
●内容 カンナビノイドはマリファナの活性成分の類似体の総称で、幻覚や快楽などの精神神経反応を引き起こす一方、癌患者などの疼痛、多発性硬化症の有痛性痙攣の抑制に効果があり、また、食欲増進作用などがあることが知られている。また、脳を始めとする体内では内因性のカンナビノイドが生成され、2種類の受容体が存在することが判明している。海外では、このアゴニスト、アンタゴニストが医薬品として開発され、ブロックバスター薬となる可能性も示されている。
この研究室では、脳神経系の神経回路形成におけるニューロンやシナプスの動態、神経伝達およびその調節のメカニズムを研究している。その一つとして、内因性カンナビノイド(2-arachidonoylglycerol)のシナプス伝達調節機構と脳機能における役割を解析し、内因性カンナビノイドが神経伝達物質のシグナルを受け取ったシナプス後ニューロンから放出され、シナプス前終末細胞のCB1受容体に作用して神経伝達物質放出の減少を引き起こす逆行性のシナプス伝達(即ち、神経伝達のフィードバック調節)を担っていること、更にCB1受容体ノックアウトマウス及び、受容体の阻害剤を投与したマウスの実験結果から内因性カンナビノイド系が小脳の運動学習に重要であることを明らかにした。 このカンナビノイド、及びアゴニストは、モルヒネとは異なる作用機序で炎症性疼痛や神経因性疼痛を抑制(鎮痛作用)すること、並びに、アンタゴニストは食欲を減退させる、即ち抗肥満作用があることが判明している。また、コカイン、アルコール、たばこ等の依存症を改善することも知られており、この内因性カンナビノイドの研究はアンメットニーズに対応する創薬につながると考えられる。
このような研究と応用について興味のある企業・団体との共同研究を行う用意がある。
●研究者
教授 狩野 方伸
大学院医学系研究科 機能生物学専攻
●画像


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内因性カンナビノイドによる逆行性シナプス伝達の模式図
シナプス後部の神経細胞のフォスフォリパーゼC(PLC)活性化で2-AGが作られる。2-AGは逆行性にシナプス前終末のCB1受容体に作用して、伝達物質放出を抑制する。
(C) 狩野方伸
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上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
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