新着情報 テーマカテゴリ 全カテゴリバイオテクノロジー医学・薬学農林水産・食品環境・エネルギー素材機械情報・通信エレクトロニクス航空・宇宙大気・海洋経済・経営・政策・法律土木・建築社会・文化・教育基礎科学 ごあいさつ ご利用にあたり 検索方法 プライバシーポリシー ご意見・ご質問 実例集 見つからない場合は? DUCRホームページへ トップページ geta_logo
print
印刷時に縮小されてしまう場合などにご利用ください。

整理番号 5752   (公開日 2010年12月20日) (カテゴリ バイオテクノロジー医学・薬学
がん間質の細胞外マトリックステネイシンCを標的としたバイオイメージング技術
●内容 近年、癌の早期発見のため、癌細胞を可視化するイメージング技術が注目されている。現在行われているイメージングは、PETのようにアイソトープを用いて癌の局在を探索する方法のほか、癌細胞内の細胞質のpHの変化に反応して蛍光発色する試薬を用いる方法や癌細胞で特異的に発現する分子を標的とした蛍光色素標識(またはMRI用磁性流体結合)プローブを用いて癌を探索する方法が開発されつつある。しかしながら、腫瘍組織を形成する全ての癌細胞が均一な性質を持つことや、癌細胞特異的分子が全ての癌細胞に同時に発現することは、全く保証されていないため、これらの方法では、腫瘍組織内の一部の癌マーカーを発現している癌細胞を検出することで癌の診断をすることとなり、癌とは診断できるものの、腫瘍組織全体の広がりをイメージングすることはできない。
腫瘍組織と正常組織の境界領域を明確にイメージングすることは、腫瘍組織の広がりを明確にし、癌の治療効果を確実に追跡することを可能にする。また、手術時においては腫瘍組織と正常組織の境界を明瞭に示して、除去領域を決定できる。その為、標的となる分子は、癌組織全体に、特に正常組織と癌組織の境界を示す分子が適当であり、また、標的分子を認識する抗体などによってその分子機能をブロックすることによって診断のみならず、第一段階の治療効果をも持つ標的分子を選択することが重要である。細胞外マトリックステネイシンCは、創傷治癒過程の組織及び癌組織(特に悪性腫瘍)に強く発現する細胞外マトリックス分子であり、抗テネイシンC抗体が腫瘍成長を抑制するばかりか、転移をも抑制することを実験的に証明してきた。
今回開発した抗ヒト-テネイシンC抗体は、腫瘍間質のテネイシンCを特異的に認識し、腫瘍と正常組織の境界領域を明瞭に識別できるものである。従って、本抗体を用いることによって腫瘍のイメージングのみならず、ミサイル療法剤の開発が可能である。現在、種々の検出法に対応できるよう、本抗体を用いたマルチモーダルな癌の診断薬並びに抗がん剤の開発を目指している。よって、共同開発に興味のある企業の参加を募集する。また、研究の詳細について知りたい企業の連絡を待つ。
●研究者
特任教授 日下部 守昭
大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター
●画像


クリックで拡大

(C) 日下部 守昭

(C) 日下部 守昭
mail
上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
本件に関する共同研究等のお問い合わせは、左のバナーをクリックしてください。スタッフがお問い合わせをお受けいたします。