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整理番号 5977   (公開日 2011年09月02日) (カテゴリ 医学・薬学農林水産・食品
原虫病治療薬としての糖鎖製剤の開発
●内容 当研究グループでは、マラリア原虫、トキソプラズマ原虫、クリプトスポリジウム原虫などのアピコンプレックス門に属する病原性原虫について、感染レセプターの同定及び感染メカニズムの解明を行っている。我々はすでにマラリア原虫の膜抗原の1つであるBAEBLに対する宿主細胞(赤血球)に対する感染レセプターとして糖鎖であるヘパラン硫酸の同定に成功し、原虫感染レセプターの同定系(図1)を確立した。またこの同系などを用いて、マラリア原虫、トキソプラズマ原虫の各膜抗原に対する感染レセプターの同定にも成功しており、これらはいずれもシアル酸、ヘパラン硫酸、コンドロイチン硫酸などの糖鎖レセプターであることが明らかとなった。  さらにヘパラン硫酸の類似物質であるヘパリンがマラリア原虫の赤血球侵入を阻害することを明らかとし(図2)、阻害作用を担うヘパリンの構造決定にも成功している。現在、同様の手法により上記の原虫の宿主細胞への侵入阻害を示す糖鎖構造の決定を行っている。以上のような原虫病治療薬として糖鎖製剤の開発に興味をもつ企業等との共同研究を希望する。

(参考文献など)
・東京大学 農学生命科学研究科 プレスリリース:
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2010/20100113-1.html
・Kobayashi K et al. Anal Biochem. 389:80-82. (2009)
・Kobayashi K et al. J Biol Chem. 285:1716-1725. (2010)
●研究者
助教 加藤 健太郎
大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻
●画像


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図1 原虫感染レセプターの同定系
原虫膜抗原と結合性を有する細胞から抽出したcDNAライブラリーをウイルスベクターに組込み、個々に標的細胞に発現させる。原虫膜抗原に強い結合のある細胞のみを篩い分け、レセプターの同定を行う。
(C) Kobayashi K et al. Anal Biochem. 389: 80-82. (2009)

図2 赤血球表面の糖類がBAEBLの結合やマラリア原虫侵入に与える影響
HS:ヘパラン硫酸
(C) 加藤健太郎
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上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
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