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整理番号 6127   (公開日 2012年01月16日) (カテゴリ バイオテクノロジー医学・薬学
無顎類の抗体VLRが多様化する仕組み
●内容 リンパ球が作る抗体は、外界から侵入してくる様々な病原体の認識・排除に重要な役割を果たしている。サメからヒトに至るまでの生物は、多様な抗体を創り出すため、リンパ球において自分自身のゲノムDNAを「切断・再結合」により再編成し、実に100兆種類に及ぶ多様なイムノグロブリン型の抗体を創り出すことができる(図1)。多様性は、切断・再結合する遺伝子断片の組み合わせと、それらのつなぎ目を変化させることにより作り出されている。一方、サメより下等な動物であるヤツメウナギ(図2)やヌタウナギなどの無顎類は、イムノグロブリンとは全く異なるタイプの抗体 VLR(variable lymphocyte receptor)を持っており、この遺伝子もリンパ細胞において再編成し、100兆種類もの多様な抗体を作り出している。VLR遺伝子は「切断・再結合」ではなく、染色体上に散在する遺伝子断片を「コピー」して遺伝子を再編成している(図1)。どの遺伝子断片をどの様な順番でコピーするのか、またそれら遺伝子断片のどこからどこまでをコピーするかを様々に変化させることにより、極めて多様な遺伝子が創り出されている。現在、VLR遺伝子の再編成の仕組みを解明することを目指して研究を進めている。本研究に興味を有する企業との共同研究が可能である。
●研究者
講師 名川 文清
大学院理学系研究科 生物科学専攻
●画像


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図1 ヒトとヤツメウナギの抗体遺伝子は異なる方法で作り上げられる
ヒトの抗体遺伝子は、ゲノムの遺伝子断片を「切断・再結合」することにより創り出される。一方、ヤツメウナギの抗体の遺伝子は、ゲノムの遺伝子断片を「コピー」して繋ぎ合わせることにより創り出される。
(C) 名川文清

図2 カワヤツメ(Lethenteron japonicum
無顎類ヤツメウナギ科に属する。ビタミンAを多く含み、食用とされる。また、干したヤツメは江戸時代から薬用としても使われている。体は細長く、50-60cm。小さな歯が多数生えている丸い口で魚などに吸い付き体液を吸う。
(C) 名川文清
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上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
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