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整理番号 6259   (公開日 2012年07月17日) (カテゴリ 環境・エネルギー機械情報・通信エレクトロニクス航空・宇宙大気・海洋
地球磁場観測による津波警報システム
●内容 2011年東北地方太平洋沖地震が発生した時、国内には業務官庁等や大学による地球磁場の観測が行なわれていた。これらのデータを取り寄せて解析し、地震時前後の変動を調べたところ、東北日本の観測点において本震発生直後から異常な様相を示し、本震発生から約10分後には別な様相の異常変化が見られた。
検討の結果、直後の変化は津波の誘導効果によるもの、約10分後に始まる変化は震央から発生した大気擾乱が電離層乱した結果であることがわかった。
これらの現象は、マグニチュードが9クラスの海岸で10メートルを超えるような津波をもたらす超巨大地震にのみ伴うことが予想される。また、この観測事実は、地球磁場データが巨大な津波が海岸に到達する前に、「巨大な津波が来ること」を判断する基準に使えることを意味する。
現在、我が国では震災後の復興予算により数百億円の予算をかけて、津波予報の高度化を目指した観測システムが建設されつつある。
しかし、このような大規模予算を津波監視につぎ込める国は世界中にも数少ない。
これに対して、地球磁場観測による津波観測システムは、1観測点当たり数百万円規模で実現可能であり、海岸に沿って10カ所程度の観測点があれば十分目的を達成することができる。
津波による大規模災害を軽減する警報システムとして、リスクを抱える数多くの国々で活用できるのではないだろうか。

●研究者
教授 歌田 久司
地震研究所 附属海半球観測研究センター
●画像


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本震発生時を含む2時間の東日本の各観測点における地球磁場変化

赤線で示す本震発生から、緩やかな変動が見られ、約10分後(青線)には別種の急激な変化が震央(四角で示す)に近い観測点で見られた。
(C) 歌田久司

津波に伴う電離圏変動による磁場変化の模式図

津波は急激な海面高変動なので、大気中の気圧変動をもたらす。この擾乱が音波として上方へ伝播し、電離層に到達すると電離層擾乱を発生する。この擾乱は赤線で示す磁力線で表すことができる。
(C) 歌田久司
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上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学連携本部で骨子をまとめたものです。
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