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整理番号 6480   (公開日 2013年06月24日) (カテゴリ バイオテクノロジー医学・薬学
慢性腎不全の進行に伴うエピジェネティックな遺伝子制御機構の解明と治療薬の開発
●内容 本研究室では、急性腎不全および慢性腎不全の動物モデル(マウス、ラット)を用いて、腎臓の尿細管間質領域が慢性的に低酸素状態になることで腎不全が進行する機序に着目して研究を進めている(図1)。特に2000年代後半以降、近年、DNAのメチル化やDNAを巻きつけているヒストンのテイル部分のメチル化、アセチル化などの修飾が遺伝子発現を制御する、すなわちエピジェネティクスによる遺伝子発現制御機構が次々に明らかとなってきた。腎尿細管間質領域の線維化は一度進行が進むと不可逆的な経過をたどる特徴があることからエピジェネティックな因子が関連した長期的な遺伝子発現の変化が病態を引き起こしている可能性が考えられる。エピジェネティック修飾分子をターゲットとした治療薬すなわちエピゲノム創薬は、慢性腎不全をはじめとした慢性関節リウマチや心筋症などの慢性疾患に対しても新たな治療戦略となる可能性がある。そこで、本研究室では、先端研ゲノムサイエンス分野油谷浩幸研究室との共同研究で高速シークエンサーを用いて腎不全の進行に関与するエピゲノム因子の同定を網羅的に解析し、線維化進行メカニズムの解明を試みている。将来的には線維化の進行に重要なエピゲノム因子のインヒビターを用いて患者に投与できる段階までのエピゲノム創薬の開発を目指す。慢性腎臓病の治療薬はこれまでに画期的なものがなく、ここ数10年の患者数の増大に追いつかない現状で、さらに一度進行した線維化を可逆的に回復させる治療薬は皆無である。腎不全治療薬の領域においてエピジェネティックな遺伝子制御機構の解明から新規治療薬の開発に取り組む製薬企業、あるいは創薬のもととなる化合物を合成する化学系研究室、工学部との共同研究を望む。
●研究者
教授 南學 正臣
大学院医学系研究科 内科学専攻
研究員 三村 維真理
大学院医学系研究科 内科学専攻
●画像


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図1 様々な腎不全動物モデル
急性腎不全のモデルとしてI/Rモデル、慢性腎不全および線維化のモデルとしてUUO,6分の5腎摘、抗Thy1腎炎モデルなどがある。
(C) 南学 正臣 ・ 三村 維真里

図2 腎尿細管間質の線維化モデル
尿細管間質に存在する線維芽細胞はHypoxicなPathwayと相互に関連するエピジェネティックな因子によっても制御されると考えられる。
(C) 南学 正臣 ・ 三村 維真理
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上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
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