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●内容 | 現代においては「社会人基礎力」「キー・コンピテンシー」「グローバル人材の育成」などといった言葉とともに、新しい時代に求められる能力が議論されている。しかしながら、能力の評価というものは厳密に考えれば極めて難しい作業であるということも一方の現実としてある。そうであるならば、能力の評価にはどこかに曖昧な部分が常につきまとい、様々な文脈によって捻じ曲げられている可能性がある。この研究室では、これまで主として学校教育や入試制度を研究する中で能力評価が社会的な文脈で作り出される側面(=能力の社会的構成)に注目して研究を進めてきたが、これからは様々な職業や業種に応じてどのように「能力」というものが定義され、実際に運用されているのかを、個別具体的な文脈に即して研究を進めようとしている。こうした研究を進めるにあたって、様々な業種・職種の方々の協力を得ることを希望しており、さしあたりはインタビュー調査を計画している。また可能ならサーベイや内部資料分析を含む共同研究をすることも視野に入れている。一方で、こうした様々な組織における能力評価の情報を、一定の匿名性を保ちつつも研究会という形で共有することで、参加者に情報還元していきたい。 | ||||
●研究者 |
教授
中村 高康
大学院教育学研究科 総合教育科学専攻 |
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