新着情報 テーマカテゴリ 全カテゴリバイオテクノロジー医学・薬学農林水産・食品環境・エネルギー素材機械情報・通信エレクトロニクス航空・宇宙大気・海洋経済・経営・政策・法律土木・建築社会・文化・教育基礎科学 ごあいさつ ご利用にあたり 検索方法 プライバシーポリシー ご意見・ご質問 実例集 見つからない場合は? DUCRホームページへ トップページ geta_logo
print
印刷時に縮小されてしまう場合などにご利用ください。

整理番号 6825   (公開日 2014年09月02日) (カテゴリ バイオテクノロジー医学・薬学農林水産・食品基礎科学
QOL向上に向けた生命分子を制御する低分子化合物創成の研究
●内容  難病治療や延命可能な薬剤の開発は、医療の世界で最も重要な使命として位置づけられている。しかし病気で苦しむ患者の身体的・精神的苦痛を緩和させる「Quality of Life:QOL」の向上も近年重要な視点に位置づけられてきている。それは医療の世界に留まらず、現代社会の活動における総合的な質の向上を目指すことにも拡張されてきている。このような時代において、医療への貢献と共に生活の質向上のためのサイエンスが求められている。当研究室ではQOLをキーワードに、低分子化合物を活用して生命分子(蛋白質、核酸、脂質、糖)の機能を制御することによる社会貢献を目指している。その中で、いかにして標的とする生命分子を特異的に制御できる低分子化合物を創成するか、についての研究に取り組んでいる(図1)。
 そのアプローチは、数千、数万にも及ぶ大量の低分子化合物ライブラリーを用いた薬剤スクリーニングである。薬剤の種となるリード化合物を見つけ出すまでの過程として3つのステップが挙げられ、1つ目は一次スクリーニングと呼ばれるヒット化合物探索、次に1次ヒット化合物群に対してより精密な別のアッセイ・解析系によるカウンターアッセイ。そして選抜されてきた化合物群に関する詳細な相互作用様式を解析・評価するヒットバリデーション。このように、標的分子(たとえばタンパク質)に対して特異的に結合する化合物を選抜するためには、ハイスループットなスクリーニング装置とともに、結合挙動を定量的に解析できる高感度かつ定量性をもった検出・解析技術が必要不可欠である(図2)。この化合物の結合に関する“質”を評価するヒットバリデーションにおいて、物理化学的な解析を可能とする技術が注目されている。このような解析装置は、Label-free測定、またBiophysical測定と呼ばれている。主な解析技術としては、タンパク質の熱安定性変化を評価するDifferential Scanning Fluorometry (DSF)やDifferential Scanning Calorimetiry (DSC)、化合物側の結合状態に関するNMR(Ligand-observed NMR)、速度論的な結合評価を行うSurface Plasmon Resonance(SPR)、結合における熱量変化を評価できるIsothermal Titration Calorimetry(ITC)、結合に伴う質量変化を定量評価するMass Spectrometry(MS)などが挙げられる。
 このような背景の中、当研究室では、標的とする生命分子に対し特異的な作用を示す“質の高い低分子化合物”を取得するための物理化学的解析技術を利用したい、またその技術を開発したい研究者との共同研究を募集している。
●研究者
教授 津本 浩平
大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻
●画像


クリックで拡大

図1. 医療・生活のQOLを向上させるための低分子薬剤開発
(C) 津本 浩平

図2. 低分子化合物スクリーニングによる薬剤開発における物理化学的解析の位置づけ
(C) 津本 浩平
mail
上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
本件に関する共同研究等のお問い合わせは、左のバナーをクリックしてください。スタッフがお問い合わせをお受けいたします。