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整理番号 6845   (公開日 2014年08月08日) (カテゴリ 医学・薬学
ヒスタミンH2ブロッカーを用いた異所性石灰化・骨化の進行抑制療法
●内容  異所性石灰化は軟組織における石灰化物質の沈着として定義され、異所性骨化とも呼ばれる。原因としては外傷性、神経性、遺伝性に分けられる。根本的な治療法はなく、非ステロイド抗炎症剤や局所的な放射線治療等の対症療法が一般的に行われている。異所性石灰化の中でも、後縦靭帯骨化症(Ossification of the posterior longitudinal ligament of the spine- OPLL)は、厚生労働省から難病指定を受けている脊柱靭帯骨化症の一つであり、脊柱を縦に走る後縦靭帯の骨化が脊柱管の狭窄を引き起こした結果、脊髄から分枝する神経が圧迫されて神経障害を引き起こす病気である。圧迫された神経の保護を目的とした保存的療法が第一選択である。神経症状が強い場合は、手術的に骨化部位を除去することにより脊柱管の拡大を図るが、手術侵襲が問題となる。
 我々はヒスタミンH2ブロッカーの投与により、マウスにおいてアキレス腱の異所性石灰化が抑制されることを報告した(J Orthop Res 30(12):1958-62)。最近、ヒスタミンH2ブロッカーを、OPLLモデルマウスへ投与することにより、骨化巣の発達が抑制されることを見出した。ヒスタミンH2ブロッカーは、従来から胃・十二指腸潰瘍の治療薬として広く用いられており、安全性も立証されている。従って本知見は、全ての脊柱靭帯骨化症あるいは全身の異所性骨化に対して、従来の外科的治療に代わる、非侵襲的な内科的根本治療となる可能性を秘めている。実用化に向けた更なる試験を行うために、ヒスタミンH2ブロッカーの異所性石灰化治療への適応拡大に興味のある企業と共同研究を行いたい。
●研究者
准教授 大庭 伸介
大学院医学系研究科 疾患生命工学センター
教授 鄭 雄一
大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻
●画像


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上位頸椎レベルの異所性骨化巣に対するヒスタミンH2ブロッカーの効果
異所性石灰化モデルマウス(ttwマウス)へヒスタミンH2ブロッカーを経口投与した。11週間投与後では、非投与群と比べて、投与群では骨化巣の発達抑制が観察された。
(C) 大庭 伸介
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上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
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