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整理番号 6982   (公開日 2015年07月15日) (カテゴリ バイオテクノロジー医学・薬学農林水産・食品
癌治療用組換え麻疹ウイルスの開発
●内容 この研究室では、麻疹ウイルス野外株をベースに、乳癌細胞で特異的に感染・増殖する組換え麻疹ウイルス(rMV-SLAMblind)を作製し、ウイルス療法の開発を進めている。
通常、麻疹ウイルスはリンパ球に発現するSLAM(CD150)を受容体として感染し全身に運ばれるが、本組換え麻疹ウイルスは乳癌に特異的なネクチン4のみを受容体とするため、麻疹を発症させることなく乳癌細胞を狙い撃ちする治療が可能である。
組換え麻疹ウイルスを乳癌細胞移植マウスに投与したところ、局所投与・抹消血管投与ともに腫瘍の増大が抑制され、効果が確認されている。また、安全性については、サルとイヌを用いた実験において麻疹の発症は見られず、排泄等で体外への排出もなかったことが確かめられた。
この麻疹ウイルスを使った治療法では、以下のようなメリットが期待できる。
)秧哨Εぅ襯垢郎挧質でしか増殖しないため、染色体に遺伝子が組み込まれることはない。
∪人ならば、麻疹ウイルス抗原を発現する癌細胞に対する細胞性免疫が高まり、二次的な抗腫瘍免疫の増強が期待できる。
rMV-SLAMblindは細胞融解機能と免疫誘導能が高く、癌免疫療法を併用せずウイルス療法単体でも治療効果が高いと考えられる。

現在は、乳癌を対象とした臨床研究への準備を進めている。また、ネクチン4を発現する悪性度の高い癌(例:肺癌、大腸癌)の治療に有効のため、乳癌以外の既存療法がない癌種への応用を検討している。
加えて、イヌの乳癌細胞にも有効性が認められたことから、イヌを対象とした臨床試験についても申請手続き中である。

このようなウイルス療法の臨床研究等に関心を持つ企業・団体との連携を希望している。また、イヌを始めとするペットの癌治療への研究に興味を持つ企業の参画も期待する。
●研究者
教授 甲斐 知恵子
医科学研究所 附属実験動物研究施設
●画像


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乳癌細胞移植マウスへの組換え麻疹ウイルス投与の効果
(C) 甲斐知恵子
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上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
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