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整理番号 7023   (公開日 2015年08月12日) (カテゴリ バイオテクノロジー医学・薬学農林水産・食品
ニパウイルスの解析と予防法・治療法の開発
●内容 ニパウイルスは、1998年にマレーシアで出現したエマージングウイルスであり、バングラデシュでの流行では致死率が70〜90%にのぼっている。一方、先進国での感染者が少ないことから研究や予防法の開発は遅れており、経済的な壁に阻まれて治療法の実用化が進まない「無視された病(neglected diseases)」の1つとなっている。ニパウイルスの自然宿主であるオオコウモリの生息域はアジア、オーストラリアのみでなく、アフリカ、南米など広域に広がり、ウイルスを保有するオオコウモリも世界各地で確認されている。さらに地球温暖化に伴う拡大も懸念されている。
この研究室では、ニパウイルスの病原性について解析するために、遺伝子配列から感染性ウイルスを安全に再構成するリバースジェネティクス系の開発に世界ではじめて成功し(図1、2)、組換えウイルス作出による解析を進めている。さらにニパウイルスに対する予防法・治療法の開発研究も進めている(図3)。
ワクチン開発研究においては、現在世界的に用いられている麻疹に対する生ワクチンウイルスをベクターとして、ニパウイルス膜蛋白発現組換え麻疹ウイルスを作出した。この組換え麻疹ウイルスは、小動物やサルを用いた動物実験により、安全性は高く、ニパウイルス感染に対しては極めて高い防御能を示す、有望なワクチン候補となることを示した(図3)。
ニパウイルスに係る未解明課題の解析、及び予防法・治療法の開発研究は急務であり、共同で研究・開発または商品化を目指す企業との連携を希望する。
●研究者
教授 甲斐 知恵子
医科学研究所 附属実験動物研究施設
●画像


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図1 ニパウイルスの構造
(C) 甲斐研究室

図2 ニパウイルスのリバースジェネティックス系の樹立
(C) 甲斐研究室

図3 ニパウイルスG蛋白発現組換え麻疹ウイルスの防御能
(C) 甲斐研究室
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上記内容は、各研究者へのインタビューをもとに東京大学 産学協創推進本部で骨子をまとめたものです。
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