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●内容 | 阪神淡路大震災、新潟県中越沖地震、四川大地震などで見られるように、建物、構造物の倒壊は多くの人命を奪い、甚大な経済的損失をもたらしている。大地震による災害を軽減する為には、頻度の高い小さな地震(震度1〜3)の際に、住宅や会社、学校など、身近な場所の揺れを事前に調べてその弱点を探り、効果的な耐震対策をすることが有効と考えられる。IT強震計は、このような目的で利用者自身が地面や建物などに設置して利用する新しいタイプの強震計として提案され開発されてきた。 これまで、東大地震研究所2号館の耐震補強工事などの効果を解析すると共に、大学や企業等の研究者が参加した「IT強震計研究会」で研究を進めて来た。その研究会の成果をもとに、このたび、産学共同研究組織として「IT強震計コンソーシアム」を設立(2008年4月)し、只今、参加企業を募集中である。 コンソーシアムでは、複数の企業や研究機関が、装置開発、構造物ヘルスモニタリング用システムの開発、緊急地震速報との連携システムの開発、地域防災情報システムの開発などの具体的なテーマで共同研究や共同観測などを実施する予定である。またその成果は、標準化等で広く社会にも還元される予定である。 本コンソーシアムの趣旨にご賛同いただき、共に活動していただく企業・団体等の参加を期待する。 IT強震計コンソーシアムのご案内 http://wwweic.eri.u-tokyo.ac.jp/ITKyoshin/consortium/ IT強震計研究会のご案内 http://wwweic.eri.u-tokyo.ac.jp/ITKyoshin/Kenkyukai/ IT強震計について http://wwweic.eri.u-tokyo.ac.jp/ITKyoshin/ |
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●研究者 |
准教授
楠 浩一
地震研究所 災害科学系研究部門 |