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●内容 | 近年、必須栄養素であるビタミンCを高濃度で投与すると、がん治療などに効果的であることが報告され、注目されている。しかし、これまでにビタミンCを検出する効果的な蛍光プローブは開発されておらず、生体内のビタミンCの挙動は解明されていなかった。 この研究室では、生体内で長時間活性を維持し、高感度かつ高い選択性でビタミンCを検出する蛍光プローブを新たに開発した。それにより、静脈から投与されたビタミンCを、マウスを解剖することなく可視化することに初めて成功した。 本研究成果により、投与されたビタミンCが、活性を持った状態でどの臓器に輸送されるかを知ることができ、高濃度ビタミンC療法への有用な知見が得られると期待できる。さらに、今回開発したアルブミン二量体との複合化法は、生体内で失われやすい蛍光プローブの活性を維持する、新たな分子設計指針となり得る(詳細は以下プレスリリースを参照)。 プレスリリース:https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/2849/ この研究成果のビジネス化を考える企業との連携を希望する。またビジネス化に向けてのフィージビリティスタディへのコンサルティングも可能である。 さらに、この研究室ではこれ以外にも医療・医薬品開発にむけた独自の蛍光プローブ設計が可能である。活用に関心のある企業との連携開発の用意がある。 [参考]研究室URL:<http://www.k-ishiilab.iis.u-tokyo.ac.jp/index.html> |
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●研究者 |
教授
石井 和之
生産技術研究所 物質・環境系部門 |
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