がん性疼痛に対する遺伝子多型に応じたオーダーメイド鎮痛と新規鎮痛薬創薬分子の探索
住谷 昌彦医学部
がんの臓器への浸潤による痛みやがん治療に伴う痛みを「がん性疼痛」と呼ぶ。がん性疼痛には様々な病態があるが、いずれの病態に対してもオピオイド鎮痛薬は有用性の高い鎮痛薬である。しかし、オピオイド鎮痛薬には様々な副作用があるだけでなく、十分な鎮痛に必要な用量が患者毎に大きく異なる。 この研究室は、がん性疼痛患者の遺伝子多型調査を行い、オピオイド鎮痛薬の必要量を規定するオーダーメイド鎮痛の基盤を研究している。さらに、オピオイド鎮痛薬に抵抗性を示す病態と関連した遺伝子多型の調査から新規鎮痛薬の開発に繋がる分子の探索を行っている。