任意複雑形状周りの数値流体力学解析
今村 太郎大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻
航空機をはじめ車や鉄道などの移動物体周りの流れ場を理解する方法として、数値流体力学を用いた数値解析が日常的に行われるようになってきた。市販ソフトウエアも多数存在するが、導入する場合には流体力学の素養が求められると同時に、格子生成、流体解析、解析結果処理等の一連のプロセスを体得する必要があり、自由に任意形状周りの解析ができるエンジニアの養成には多くの工数を要する。 そこで本研究室では、特に経験を要する格子生成を完全自動化することにより、数値流体解析の敷居を下げ、様々な物体形状周りの解析を容易に実行できる環境の開発を進めている。もとになる形状データと計算条件を指定する入力ファイルのみから、中間生成物である計算格子を意識せずに、計算結果を得ることが可能である。特に実際の工学問題でしばしば現れる非常に複雑な形状についても、完全自動で格子が生成されるため、高速かつ安定して解析結果が得られる(従来の方法では、計算に不具合が生じる場合には計算格子に戻り修正等を行う必要があった)。また、従来は大型計算機の利用が前提であったが、近年のPCの高速化に伴い、手元のPC上でも格子数数百万点規模の計算が可能となりつつある。
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任意複雑形状周りの数値流体力学解析
今村 太郎大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻
航空機をはじめ車や鉄道などの移動物体周りの流れ場を理解する方法として、数値流体力学を用いた数値解析が日常的に行われるようになってきた。市販ソフトウエアも多数存在するが、導入する場合には流体力学の素養が求められると同時に、格子生成、流体解析、解析結果処理等の一連のプロセスを体得する必要があり、自由に任意形状周りの解析ができるエンジニアの養成には多くの工数を要する。 そこで本研究室では、特に経験を要する格子生成を完全自動化することにより、数値流体解析の敷居を下げ、様々な物体形状周りの解析を容易に実行できる環境の開発を進めている。もとになる形状データと計算条件を指定する入力ファイルのみから、中間生成物である計算格子を意識せずに、計算結果を得ることが可能である。特に実際の工学問題でしばしば現れる非常に複雑な形状についても、完全自動で格子が生成されるため、高速かつ安定して解析結果が得られる(従来の方法では、計算に不具合が生じる場合には計算格子に戻り修正等を行う必要があった)。また、従来は大型計算機の利用が前提であったが、近年のPCの高速化に伴い、手元のPC上でも格子数数百万点規模の計算が可能となりつつある。
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