東京大学産学連携プロポーザル

酸・塩基触媒による炭素資源循環

カテゴリー

  • 環境・エネルギー
  • 素材

SDGs

研究内容

ゼオライトは典型的には結晶性多孔質アルミノシリケートである。アルミニウムが同型置換することによって生じる表面負電荷を補償するために、骨格外に正電荷をもつイオンを交換担持することができる。そこにH(プロトン)を配置すると酸触媒となり、石油精製・石油化学分野の酸触媒プロセスにおける必須な素材となっている。この酸触媒作用は主に炭素-炭素間結合を切断する機能であり、現在は過分解された炭化水素(メタンなど)は燃焼排気されている。メタンや二酸化炭素など、このような形で廃棄される炭素資源材料を、塩基触媒作用の重要な炭素-炭素結合形成機能を利用して再資源化することが究極の目標である。
その塩基触媒は、酸触媒と比較して検討例が極めて少ないのが現状である。この研究室では、シリカ骨格の酸素を窒素に同型置換することによって生じる塩基性もしくは求核性が触媒として有効に作用する反応系を見いだした。さらには、窒素置換することで生じるN-H結合のHをメチル基に置換できることを見いだし、この操作によってN上の孤立電子対の求核性(塩基性)が増大することをも見いだした。現在はこの触媒を用いて二酸化炭素を反応物とする戦略に邁進している。

生研公開用研究室紹介ポスター「酸・塩基触媒」
© 小倉研究室

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公開日 / 更新日

  • 2021年11月17日

識別番号

  • No. 00007-02

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SDGs

公開日 / 更新日

  • 2021年11月17日

識別番号

  • No. 00007-02