東京大学産学連携プロポーザル

哺乳動物の卵子の発生能を制御する機構の研究

カテゴリー

  • バイオテクノロジー
  • 医学・薬学
  • 農林水産・食品

SDGs

研究内容

哺乳動物の卵子の発達には、多くの増殖因子やホルモンなどのシグナルが複雑に関与している。しかし、未発達の卵子(卵母細胞)自身はこれらの増殖因子・ホルモンの受容体を発現していないため、これらの多くのシグナルは卵母細胞の周囲に存在している体細胞(卵丘細胞)を直接または間接的にターゲットとしている(図)。すなわち、卵母細胞の発達を制御するこれらのシグナルは、卵丘細胞の発達を制御することによって卵母細胞の発達を促進する。
この研究室では、マウスを用いて卵巣内の各種のシグナルが卵丘細胞の発達を介して卵母細胞の発達を制御する機構の解析を進めている。得られた知見を応用することで、卵子の発達を促進することや(人の不妊治療薬や、家畜の繁殖能の向上)、逆に阻害すること(避妊薬のターゲット、害獣の駆除)への応用が期待できる。

卵母細胞の発達機構
多くの卵巣内シグナルは、卵丘細胞をターゲットとしている。卵丘細胞は卵母細胞と双方向なコミュニケーションを取りながら、卵母細胞の発達を促進する。
© 杉浦 幸二

連携への希望

これらの分野に興味のある企業との情報交換や共同研究が可能である。

公開日 / 更新日

  • 2021年12月21日

識別番号

  • No. 00099-01

カテゴリー

  • バイオテクノロジー
  • 医学・薬学
  • 農林水産・食品

SDGs

公開日 / 更新日

  • 2021年12月21日

識別番号

  • No. 00099-01