深海底サンプル採取システムの応用
カテゴリー
- 環境・エネルギー
- 大気・海洋
SDGs
研究内容
この研究室で開発した深海底サンプル採取システムは、船上からの操作により移動しながらカメラで海底を観察し、目的の地点で試料の採取を行うことができる装置である。船上から吊り下げられるパイロットビークルは4つのスラスターによる航走が可能であり、水深4000mまでの海底においてピンポイントで目的とする試料の採取ができる特長を有する。システムは可搬式であり充分な甲板スペースのある船舶に搭載可能で、数トンまでの観測・採取機器が使用できる。
揚収中のパイロットビークル
パイロットビークルは、採水器(右)、海底観察カメラ(左)を装備し、下部に大型の観測機器・試料採取装置を搭載・切り離し可能である。
© 芦寿一郎
想定される応用
このシステムを用いることにより、深海底における鉱物資源(海底油田、メタンハイドレート等)や生物資源(創薬のための未知のバクテリア等)の探査に必要なピンポイントでの試料採取が可能である。すでに、海底断層等の研究に必要な試料の採取や観測機器の設置を行うなど多くの研究実績を得ている。
連携への希望
このシステムを応用した各種海底サンプルの採取に関心を有する企業等との共同研究を希望している。
公開日 / 更新日
- 2021年12月21日
識別番号
- No. 00117-01