東京大学産学連携プロポーザル

数理・統計手法を用いた水産資源の評価・管理法の開発

カテゴリー

  • 農林水産・食品

SDGs

研究内容

世界的に持続可能な水産業が求められているが、生物学的な知見が不十分で、かつ利用可能なデータも大きな誤差を含むという不確実性のため、水産資源の適切な評価や管理は依然として困難である。近年、統計学的手法やコンピュータ・シミュレーションによって資源評価や資源管理の妥当性を検討する試みが注目されている。現在実施されている資源評価の精度はどの程度か、あるいは現実の不確実性の下で本当に資源管理は可能であるのか、といった点に対し定量的な評価が可能である。そして、不確実性に対し頑健な評価や管理方法の開発を可能とする。
この研究室では、我が国周辺の水産資源の評価や管理に関して統計学的手法やシミュレーションを用いて研究している。水産庁や関連する研究機関からの依頼により、マサバやスルメイカなどの資源量の推定、資源管理方法の修正・改良を提言している。

図1.シミュレーションによる資源管理手法検討の概念図
計算機から得られるデータを基に資源評価を行い、許容漁獲量を算出し漁獲する。これを繰り返し、資源が適切な状態に管理されているかどうかを検討する。
© 平松 一彦

図2.資源管理のシミュレーション結果の例
左は資源量、右は漁獲量。2007年よりシミュレーションを開始。現実に想定されるような誤差の下では資源量も漁獲量も大きく変動している。
© 平松 一彦

連携への希望

このような研究に関心がある自治体や水産企業・団体へのコンサルティング、あるいは共同研究が可能である。

公開日 / 更新日

  • 2021年12月24日

識別番号

  • No. 00218-01

カテゴリー

  • 農林水産・食品

SDGs

公開日 / 更新日

  • 2021年12月24日

識別番号

  • No. 00218-01