東京大学産学連携プロポーザル

山名 淳教授
大学院情報学環 学際情報学圏

SDGs

連携提案

専門は教育哲学・思想史研究。人間が環境に働きかけ、そこに< 文化> を生み出しつつ、その< 文化> が人間に作用し返すような力動性を想像してみる。この力動性を主役として世界を眺めるとき、通常は人間を主役として理解される教育がいかに捉え直されるのか、ということに関心があります。Bildung 概念とその飜訳問題、都市と学校のアーキテクチャ問題、「新教育」の理論と実践、想起教育学などを具体的な考察の領野としつつ、この課題に取り組んでいる。

その一環として地域での「集合的記憶」による災害・厄災の記憶に関する研究を進めている。人との関わりの中で記憶が形成され、それがどのように継承されたか、教育の観点から調査分析を行い、2017年には編著『災害と厄災の記憶を伝える --- 教育学は何ができるのか』を発刊した。以下その概要を紹介する。
この書籍は、災害および厄災の記憶と伝承をめぐる問題について、教育学と災害の専門家が検討を試みた論集である。災害という負の出来事・体験を伝えることは、教育においていかにして可能となるのか。この問題に関する新たな理論の構築とそれに基づく実践の構想を目指している。

地域において 学校、ミュージアム、モニュメント等の実際の運営に関わる関係者や地方自治体等との連携を希望する。研究テーマに関わる視点からアドバイスなどが可能である。

山名 淳 、矢野 智司 『災害と厄災の記憶を伝える 教育学は何ができるのか』(勁草書房、2017年)

関連情報

連携への希望

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