福井 勝則教授
大学院工学系研究科 システム創成学専攻
SDGs
連携提案
この研究室では、安心安全で高効率な開発システムの創生をテーマとして以下のような研究を行っている。
・極限環境下(深海底・超深地層)での開発システムの創成
・経済性を考慮した地圏開発の高効率化
・安全安心な社会を目指した環境保全
このような研究の応用・社会実装に関心を持つ企業との連携が可能である。
事業化プロポーザル
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脆性材料(岩石)を切削する刃物の磨耗この研究室では、岩石の磨耗能測定について検討・開発を行っている。岩石の室内試験(削孔試験、Taber磨耗試験、旋削試験)を行うにあたって、試験結果にばらつきがないような、良好な試験方法と試験条件を導き出した。また、室内試験の結果と原位置での削岩機ビットの磨耗計測結果の比較・検討を行い、現場での適応について研究を行っている。
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掘削ずりの有効利用岩盤力学、建設機械等に関する研究を進めているこの研究室では、これまでに、トンネルなどの掘削の際に発生する掘削ずり(岩片)の形状や粒度分布が、掘削方式(各種機械掘削、発破等)やそれらの使用条件によりどのように変化するかについて解析を進め豊富なデータを蓄積している。これらをもとに、路盤材、細骨材、粗骨材等へ有効利用できる粒度のずりをできるだけ多く得るための研究を企業等と共同で進めたいと考えている。
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岩石の破壊過程における電磁気的特性に関する研究の応用岩盤の崩落や斜面の崩壊が頻繁に起きている。その破壊を予知するために、岩石の破壊過程における電磁気的特性を調べている。地震の直前には、電磁気的な変化が生じることが指摘されており、岩盤の崩落や破壊現象も同様に電磁気的な変化を伴うことが予想される。室内力学試験において、岩石の電位や電磁波の測定を行った結果、応力の変化やき裂の進展に伴って、電磁気的な応答が現れることを確認し、基礎的なデータの蓄積を行っている。その他、トンネルでの発破掘削時に発生する電磁波の観測も行い、原場への適応を検討している。