井坂 理穂教授
大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻
SDGs
連携提案
専門はインド近現代史、主に19~21世紀のさまざまな社会事象や社会運動を分析しており、とりわけ、言語、地域、宗教、カースト、階級、ジェンダーなどの多様なアイデンティティが異なる場面でどのように表され、それらが互いにどのようにかかわりあっているのかについて研究している。ここでは近現代インドにおける食に関する研究プロジェクトを紹介する。
この研究プロジェクトでは、近現代インドの食をめぐる様々な変化に焦点を当てながら、これらの変化が地域、宗教、カースト、ジェンダー、階級などに基づくアイデンティティや、インドというネーション概念の構築・再構築過程とどのようにかかわっていたのかを明らかにすることを目的としている。インドの異なる地域を専門とする複数の研究者のあいだで意見・情報交換を行っているほか、他地域の食を扱っている研究者とも連携している。文献調査や現地調査をもとに、インドの食をめぐる諸慣習や食材、調理方法についての情報を収集し、それらを歴史学、社会学、文化人類学、政治学、経済学などの様々な方法論から分析している(詳細については井坂理穂・山根聡編『食から描くインド 近現代の社会変容とアイデンティティ』春風社、2019年参照)。
インド及びその周辺国を含めた南アジアの食に関心を持つ企業・組織に対して、情報提供が可能である。