空間ビッグデータの解析手法
カテゴリー
- 情報・通信
- 経済・経営・政策・法律
- 土木・建築
- 社会・文化・教育
SDGs
研究内容
近年、交通系ICカードや各種ポイントカード、GPS搭載端末などの普及により、人間の移動や購買に関する極めて詳細な空間ビッグデータの蓄積が進行している。この種のデータには、行為の行われた場所や時間に関する位置情報が含まれており、そこから有用な情報を抽出することで、様々な公共政策やビジネスに役立つものと期待されている。
しかし従来の統計学等には、位置情報という新たなカテゴリのデータを明示的に考慮する手法が十分に整備されておらず、新たな解析手法の開発が求められている。当研究室では、空間ビッグデータの解析と利活用を通じて、様々な時空間現象からの法則性の発見と原因の追求、社会的課題の解決支援やビジネス分野への応用を目指している。例えば、
・移動中のSNS利用がその後の行動に与える影響
・列車の遅延・事故発生時の乗客行動
・移動・購買履歴に基づく詳細な商圏変動の推定
・帰宅途上と休日の買い物行動の差異
・気候条件が屋内・屋外施設利用に与える影響
などの課題が有り得る。
博士課程大学院生の1年間の移動履歴
© 貞廣幸雄
千葉県における40年間の人口分布変動の可視化
© 貞廣幸雄
連携への希望
こうした研究に関心を有する企業や団体との共同研究を進めていきたいと考えている。
公開日 / 更新日
- 2021年11月19日
識別番号
- No. 00023-02