貞廣 幸雄教授
大学院情報学環
SDGs
連携提案
都市空間を対象として空間情報科学を用いて、人間-環境システム解析、施設配置・経路計画などの研究を行っている。
人間-環境システムは、人間と環境が相互に影響し合う系であり、空間情報科学を用いてこのシステムの特徴を炙り出し、その背後にある機構を明らかにすることで、人間と環境の双方に対する理解を深め,より望ましい共存の有り様を模索できないかと考えている。
施設配置・経路計画については、人間生活の基盤施設として、公共施設から商業施設に至る様々な都市施設の適切な配置計画,及び,バス路線や通学路などの適切な経路計画を立案する手法を研究を行っている。
こうした研究に関心のある企業との連携・協力を希望する。
人間-環境システムは、人間と環境が相互に影響し合う系であり、空間情報科学を用いてこのシステムの特徴を炙り出し、その背後にある機構を明らかにすることで、人間と環境の双方に対する理解を深め,より望ましい共存の有り様を模索できないかと考えている。
施設配置・経路計画については、人間生活の基盤施設として、公共施設から商業施設に至る様々な都市施設の適切な配置計画,及び,バス路線や通学路などの適切な経路計画を立案する手法を研究を行っている。
こうした研究に関心のある企業との連携・協力を希望する。
事業化プロポーザル
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スポーツ科学の空間解析競技者個人やチーム全体の運動・競技能力強化への科学的アプローチの導入は、その有効性が徐々に認められ、スポーツの各分野で進行しつつある。特に各種センサーの発達により、競技中の各選手の身体状況を詳細に測定し、その結果に基づいて最適なトレーニングメニューを作成、実施するといった、ミクロフィジカルデータの利活用が脚光を浴びている。 本研究室では、特に空間的要因が重要な役割を果たすスポーツに焦点を当て、科学的アプローチによって選手強化や戦術立案に寄与することを目指している。サッカーや野球などのチームスポーツでは、選手相互の空間的インタラクションがプレーの重要な構成要素の一つである。マラソンを始めとする陸上競技では、競技の環境条件が結果を大きく左右する。例えばサッカーでは、以下のような研究テーマが考えられる。 ・局面毎のパス・ドリブル成功確率の算出 ・ボール周りでの両チームの人的有利さの評価 ・パスカットを引き起こす空間的要員の自動抽出 ・守備システム堅牢度の定量的評価 ・ハーフタイム時の指示が試合中の行動に与える影響
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空間ビッグデータの解析手法近年、交通系ICカードや各種ポイントカード、GPS搭載端末などの普及により、人間の移動や購買に関する極めて詳細な空間ビッグデータの蓄積が進行している。この種のデータには、行為の行われた場所や時間に関する位置情報が含まれており、そこから有用な情報を抽出することで、様々な公共政策やビジネスに役立つものと期待されている。 しかし従来の統計学等には、位置情報という新たなカテゴリのデータを明示的に考慮する手法が十分に整備されておらず、新たな解析手法の開発が求められている。当研究室では、空間ビッグデータの解析と利活用を通じて、様々な時空間現象からの法則性の発見と原因の追求、社会的課題の解決支援やビジネス分野への応用を目指している。例えば、 ・移動中のSNS利用がその後の行動に与える影響 ・列車の遅延・事故発生時の乗客行動 ・移動・購買履歴に基づく詳細な商圏変動の推定 ・帰宅途上と休日の買い物行動の差異 ・気候条件が屋内・屋外施設利用に与える影響 などの課題が有り得る。
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人口減少時代の都市施設再配置計画日本をはじめとする先進諸国では,出生率の低下に伴う人口減少が顕著である。若年人口の減少は,労働力人口の不足,高齢者の相対的増加を招き,様々な社会的困難をもたらしつつある。 このような人口構造変化に対し,都市を構成する基盤施設は全体的配置を見直す時期に来ている。都市の効率化,ひいては低消費・持続可能都市の実現へ向けて,不要な施設の統廃合を積極的に実施する必要がある。 本研究では,公私を問わず様々な都市施設について,既存施設の統廃合等により,効率的再配置を行うための意志決定支援手法を開発している。この種の問題は,従来は空間的最適化問題としての定式化と求解という方法を用いて解かれることが一般的であった。しかしながら,この方法では複雑な現実世界を過度に抽象化するため,都市生活者の広範な合意を得ることは必ずしも容易ではなかった。 そこでここでは,現状と施策のより現実的な反映を特に念頭に置き,柔軟性の高い意志決定支援を行う手法を提案する。これまで,小学校再配置計画への適用事例があり,さらに多様な施設への適用を考慮中である。