人口減少時代の都市施設再配置計画
カテゴリー
- 土木・建築
- 社会・文化・教育
SDGs
研究内容
日本をはじめとする先進諸国では,出生率の低下に伴う人口減少が顕著である。若年人口の減少は,労働力人口の不足,高齢者の相対的増加を招き,様々な社会的困難をもたらしつつある。
このような人口構造変化に対し,都市を構成する基盤施設は全体的配置を見直す時期に来ている。都市の効率化,ひいては低消費・持続可能都市の実現へ向けて,不要な施設の統廃合を積極的に実施する必要がある。
本研究では,公私を問わず様々な都市施設について,既存施設の統廃合等により,効率的再配置を行うための意志決定支援手法を開発している。この種の問題は,従来は空間的最適化問題としての定式化と求解という方法を用いて解かれることが一般的であった。しかしながら,この方法では複雑な現実世界を過度に抽象化するため,都市生活者の広範な合意を得ることは必ずしも容易ではなかった。
そこでここでは,現状と施策のより現実的な反映を特に念頭に置き,柔軟性の高い意志決定支援を行う手法を提案する。これまで,小学校再配置計画への適用事例があり,さらに多様な施設への適用を考慮中である。
小学校配置の現状評価
© 貞廣 幸雄
小学校再配置計画の提案
© 貞廣 幸雄
連携への希望
このような方法論を含めた,公共施設に代表される基盤的都市施設の再配置計画研究に興味のある企業・公共団体とのコンサルティング、もしくは共同研究に応じる用意がある。
公開日 / 更新日
- 2021年11月19日
識別番号
- No. 00023-03