海洋漂流プラごみの濃集海域の推定と洋上回収
カテゴリー
- 環境・エネルギー
- 大気・海洋
SDGs
研究内容
海洋プラスチックごみの大部分は大河川から大雨の時期に集中的に海に流れ出す。東シナ海の大河川から放出されたプラごみは、その後海流によって対馬海峡の狭い領域に空間的、時間的に集約されると考えられるため、集積帯の位置と時間がわかれば効率よくごみを洋上で回収できるはずである。そこで、し、対馬海峡におけるゴミの集積帯を空間的、時間的に特定する。東シナ海周辺国の各河川から放出した粒子のうちどれくらいが対馬や日本海沿岸のビーチに漂着したかを求め、実際のビーチでの調査結果のデータと連立方程式をたて、これを解くことで各河川から出たゴミの量を推定する。この結果から対馬海峡にて漂流プラごみを効率よく洋上回収できれば、日本海沿岸域での漂着プラごみの量を減らすことができ、ビーチの清掃にかかる費用を大きく削減できることになる。
漂流プラごみ濃集帯。この結果から対馬海峡にて漂流プラごみを効率よく洋上回収できれば、日本海沿岸域での漂着プラごみの量を減らすことができる。
© 佐藤 徹
海洋モデルHYCOMを用いた日本海の海流の様子。海洋モデルと粒子追跡法を用いて東シナ海から日本海を対象とした漂流海洋ごみの挙動を予測する。
© 佐藤 徹
公開日 / 更新日
- 2021年12月21日
識別番号
- No. 00114-01