遺伝子発現制御メカニズム解明のためのプローブ開発-短寿命高強度発光性の蛍光タンパク質の創成と評価-
カテゴリー
- バイオテクノロジー
- 医学・薬学
SDGs
研究内容
この研究室では、ショウジョウバエの成虫肢形成系をモデルとして分化過程における遺伝子発現制御のメカニズム解明に取り組んでいる。多数の遺伝子が複雑に関与しており、組織細胞のレベルにおいて錯綜した遺伝子発現プロセスを解明する必要があるため、個別の遺伝子発現をリアルタイムに把握する必要があるが、従来の蛍光タンパク質は、発光強度及びターンオーバー速度の点からこの目的に適さない。
図1 3齢幼虫期の肢原基におけるホメオドメインタンパク質Bar(緑)とAristaless(紫)の発現パターン(前期)
3齢幼虫初期(図1)にはお互いの発現領域に重なり(白い所)が見られる。
© 小嶋徹也
図2 3齢幼虫期の肢原基におけるホメオドメインタンパク質Bar(緑)とAristaless(紫)の発現パターン(後期)
後期(図2)になると、それぞれを発現している細胞数が増加すると共に重なりは解消される。この様に遺伝子の発現領域は時々刻々と変化している。
© 小嶋徹也
想定される応用
本評価系を用いることにより、短寿命・高強度の蛍光タンパク質の評価が可能である。
連携への希望
本評価系の創成に共に取り組む企業と共同研究を進めたい。
公開日 / 更新日
- 2021年12月22日
識別番号
- No. 00127-01