東京大学産学連携プロポーザル

生合成酵素遺伝子利用した有用天然物の生産

カテゴリー

  • バイオテクノロジー
  • 医学・薬学
  • 環境・エネルギー

SDGs

研究内容

天然物は極めて構造多様性に富んでおり、医薬品をはじめ食品や食品添加物などに利用される成分が多く存在する。本研究室では、これらの天然物のなかでもポリケタイドやトリテルペノイドについて、骨格の生成に関与する酵素の遺伝子を多数取得し、生成物特異性の制御機構についての基礎研究を展開してきた。そして、骨格形成以降の反応である修飾反応を触媒する酵素群に研究対象を拡大し、それら遺伝子のクローニングに成功した。これらの酵素遺伝子を大腸菌、酵母、糸状菌などの異種生物に導入し、共発現させることにより、有用物質の大量生産が可能であり、企業からの共同研究の提案を歓迎する。

糸状菌の生産するテレトニンはポリケタイドとテルペノイドのハイブリッド抗生物質である。本研究室では、テレトニン生合成の遺伝子クラスターを同定し、生合成初期に位置する2種の酵素の遺伝子の同定に成功している。
© 天然物化学教室

ダイズなどに含まれるソヤサポニンIはオキシドスクアレンから6段階の反応で生合成される。それらを司る酵素の遺伝子を、酵母で共発現させることによりソヤサポニンIの生産が可能となる。必要な6種の酵素のうち、既に4種の酵素遺伝子のクローニングに成功している。
© 天然物化学教室

公開日 / 更新日

  • 2021年12月22日

識別番号

  • No. 00147-01

カテゴリー

  • バイオテクノロジー
  • 医学・薬学
  • 環境・エネルギー

SDGs

公開日 / 更新日

  • 2021年12月22日

識別番号

  • No. 00147-01