東京大学産学連携プロポーザル

ケイ素を含む生理活性化合物の短工程合成法の開発

カテゴリー

  • 医学・薬学

SDGs

研究内容

ヒドロシラン類(H-SiR3)は通常還元剤として働き、遷移金属錯体触媒の存在下ではアリールハライドはアレーン(還元体)へ分子変換されることがこれまでの常識であった。本研究では特殊な条件下で反応させると還元反応ではなく、シリル化反応が高収率で進行することを見い出した。本反応は様々なモノヒドロシラン、ジヒドロシランに適用でき、対応するケイ素化合物を良好な収率で合成することができた。

ヒドロシランの触媒的アリール化
© 西原研究室

TAC-101の構造
© 西原研究室

想定される応用

本合成反応は医薬品や農薬合成への応用が考えられ、すでに本反応を鍵段階として、最も困難ながん治療の1つである肝臓ガンの特効薬TAC-101((4-[[[3,5-bis(trimethylsilyl)phenyl]carbonyl]amino]benzoic acid)誘導体を市販品からわずか3工程で効率良く合成することに成功している。

連携への希望

ケイ素を含んださまざまな生理活性化合物の合成や薬理活性などに関心を持つ企業・団体との共同研究を希望している。

公開日 / 更新日

  • 2021年12月24日

識別番号

  • No. 00227-01

カテゴリー

  • 医学・薬学

SDGs

公開日 / 更新日

  • 2021年12月24日

識別番号

  • No. 00227-01