一般ユーザが簡単に3次元CGやアニメーションを作成し、道具やロボットの行動をデザインできる技術
カテゴリー
- 機械
- 情報・通信
- エレクトロニクス
- 社会・文化・教育
SDGs
研究内容
この研究室では高度なビジュアルコミュニケーションや自己表現を手軽に行えるソフトウェア技術基盤を築き、経験がなくても一般ユーザが創造力を遺憾なく発揮できるユーザーインターフェースやコンピュータグラフィックスを提供する「デザインインターフェース」の研究をおこなっている。
映像表現のための技術では3次元形状やアニメーションなどを手軽に作成でき、社会生活のさまざまな場面で視覚的情報を伝えることができる。たとえば、ディスプレイ上で建築家がクライアントに建築物について容易に説明したり、生物の授業で生体の内部構造について教えたり、医者が患者に患部の状態について説明したりすることができる。
生活デザインのための技術では椅子などを3次元的な形状としてデザインすることができる。座った時の座り心地やバランスを事前に確認でき、出力された設計図で実際に作ることができる。
ロボット行動のデザイン技術では視覚的で直接的な方法で行動を規定できるため、一般のユーザが必要に応じ「痒いところに手が届く」作業をしてもらうための指示を簡単に出すことができる。
Sketch Chair:エンドユーザのためのオールインチェアデザイン
経験のないユーザでも画面上でスケッチするように椅子などの作品や製品を入力すると、座った時の座り心地やバランスを事前に確認することができる。更に設計図が生成され、実際の椅子を作ることができる。
© JST ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクト
Active Marionette:アクチュエータを備えた人形入力デバイス
人形デバイスに色々なポーズをとらせることによりデジタルヒューマンの姿勢を入力する。アクチュエータで、①設定済みの姿勢のデバイスへの取り込み、②能動的な重力補償、③節間の連動等が実現。
© JST ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクト、産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター
連携への希望
本研究の更なる発展やアプリケーションに興味を持つ企業のコンタクトを待つ。
関連情報
本研究は科学技術振興機構(JST)が実施する創造科学技術推進事業、戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究による。
(参考)
http://www.designinterface.jp/projects/
http://www-ui.is.s.u-tokyo.ac.jp/~takeo/index-j.html
公開日 / 更新日
- 2021年12月24日
識別番号
- No. 00232-01