岩月 純一教授
大学院総合文化研究科 言語情報科学専攻
SDGs
連携提案
専門分野は社会言語学、近代東アジア言語政策史。特に19世紀末から20世紀前半にかけての植民地期ベトナムにおいて、複数の書記言語体系と複数の文字とが錯綜しながら、漢字・漢文からローマ字ベトナム語へと書記言語が交代・変容していった過程を、公文書、メディア、教育の各側面に着目しつつ研究している。
蓄積された知見に基づき、同国の社会、文化、言語等に関心のある企業・団体にコンサルテーションなどが可能である。
事業化プロポーザル
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ベトナムとの関係構築を希望する企業・団体・NPOなどへの情報提供近年、日本との関係が緊密化しているベトナムでは、政府間、企業間にとどまらず、地方公共団体やNPOなどによる多角的、多面的な交流関係が深まりつつある。当研究室では、ベトナムの社会と文化に関する学際的な研究・交流ネットワークを生かし、ベトナムとの実務的交流関係構築に必要なノウハウについて、単なる手続き的な知識にとどまらず、文化的な背景をふくめた総合的なコンサルティングを企業や地方公共団体、NPOなどへ提供することができる。
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ベトナム語の中級教材開発近年、経済発展が著しいベトナムに対して国家間の関係強化や企業間の事業展開が図られているが、相互信頼を深めるためには、現地の言語を出来るだけ正確に理解し、習得することが望ましい。日本においては、ベトナム語の教材は会話程度の初級までが殆んどで、書簡や契約書などの中級以上の学習は難しい状況にある。 この研究室では、ベトナムにおける書記言語(文字を媒介とする言語)の変遷過程を研究しており、漢字やローマ字との関係を中心とするベトナム語の文字表記に造詣が深い。 この中で、語学教育にも力を入れており、視聴覚手法を積極的に取り入れて、文法・語彙双方の段階的な積み上げを効率化する教材を開発している。メディアは書籍などの出版物だけではなく、e-ラーニングにも対応できるシステマティックな構築を目指しており、ハノイ国家大学との共同開発も検討中である。