藤堂 具紀教授
医科学研究所 附属先端医療研究センター
SDGs
連携提案
遺伝子組換え技術を用いてがん細胞のみで複製するウイルスを作製し、がん治療に応用している。特に、三重変異の単純ヘルペスウイルス1型(G47Δ)は、高い安全性と強力な抗腫瘍効果を有し、世界に先駆けた臨床応用を展開した結果、日本初のウイルス療法薬として2021年6月に悪性神経膠腫を対象に承認された。他の固形がんにも同様に有効性を示すと期待される。異なる抗がん機能を発揮する様々な次世代ウイルスの作製する画期的技術を開発しており、ヒトインターロイキン12発現型がん治療用ヘルペスウイルスについては、2020年1月より悪性黒色腫を対象に国内医師主導治験を開始した。悪性脳腫瘍から分離したがん幹細胞も活用し、再発や転移を克服する革新的がん治療法の開発を目指す。
研究成果を活用し、新規がん治療の臨床開発や製造に共同で取り組む意欲のある企業との連携を希望する。