超音波を用いた複合材料構造の健全性診断技術
カテゴリー
- 素材
- 機械
- 航空・宇宙
- 大気・海洋
- 土木・建築
SDGs
研究内容
近年、CFRPを代表とした複合材料構造の航空機や自動車等への適用が進んでいる。これにより大幅な軽量化が図れる一方で、その複雑な内部損傷の診断が課題となっている。そこでこの研究室では、小型・軽量・柔軟な超音波送受信素子を構造部材に組み込み、板状の複合材料構造に超音波ガイド波を伝播させることで、簡便かつリアルタイムで損傷の有無を診断する構造ヘルスモニタリング技術に関する研究を進めている。さらに、レーザー超音波を用いた非接触での非破壊検査法を複合材料構造に適用する研究も進めている。
図1 小型・軽量・柔軟な超音波素子を複合材料積層板に組み込んだ構造ヘルスモニタリングシステム
© 岡部 洋二
図2 レーザー超音波可視化検査装置によって観察した複合材料における超音波ガイド波の伝播挙動
© 岡部 洋二
想定される応用
これらの非接触非破壊検査法と構造ヘルスモニタリング技術を組み合わせることで、損傷診断の困難な複合材料構造に対しても、極めて高効率な検査を可能にすることを目指している。
連携への希望
このような研究に興味を持つ企業などと共同研究および応用分野の開拓を行いたい。
公開日 / 更新日
- 2021年12月16日
識別番号
- No. 00084-02