岩本 敏教授
先端科学技術研究センター 極小デバイス理工学分野
SDGs
連携提案
岩本研究室では、フォトニック結晶などのフォトニックナノ構造を用いた光および光と物質の相互作用の制御とその応用に関する研究を行っている。また、光や弾性波のトポロジカルな性質の探求と利用を目指したトポロジカル波動工学に関する研究も推進している。
研究成果は音波や超音波の制御、構造体の振動制御等に応用が可能であり、関心のある企業・団体のコンタクトを希望する。
事業化プロポーザル
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フォノニック結晶や音響メタマテリアルによる音波・超音波の制御と応用音速の異なる材料や構造の周期構造からなるフォノニック結晶や音響メタマテリアルを活用することで、音波や超音波の制御が可能であり、本研究室でも、フォノニック結晶共振器を用いた弾性波・超音波の制御などの研究を進めてきた。 音波や超音波は、身近な古典的波動であり、音響効果の制御や医療機器での利用など幅広く応用されており、フォノニック結晶や音響メタマテリアルの特徴をこれらの応用に適用して従来にない機能の実現や装置や設備の小型化が可能になると期待でき、関心を持っている。
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トポロジーの概念に基づく光や音波、機械振動の制御物性科学の分野では電子のバンド構造のトポロジカルな性質(バンドトポロジー)が新たな物質相の発現に重要な役割を担っており、その新たな物質相を活用した様々な魅力的応用が議論されている。このバンドトポロジーの概念を、光や音波、弾性波に適用することで、光や音波の新たな制御技術や応用の可能性が拓かれる。 本研究室では、トポロジーの概念を活用した波動の制御をトポロジカル波動工学とよび、その物理の探求と応用の可能性を探索している。これまでに、フォトニック結晶のバンドトポロジーを制御することで急峻な曲げがあっても高効率に伝搬できる導波路やトポロジーの性質を用いた光および弾性波の共振器等を実現してきた。また、このトポロジーの概念は、音波や機械系、構造物の振動などにも応用が可能であり、音響学や構造体の振動制御などの分野でも広く活用できる可能性があり、その展開を模索している。