絶縁体セラミックスに導電性を付与する方法 ~転位構造配列制御による新材料設計~
幾原 雄一大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻
この研究室では、セラミック結晶にナノ量子細線の束を導入することにより、絶縁体セラミックスに導電性を付与する技術を開発している。実験では、代表的な絶縁セラミックスであるサファイアを用い、これを高温、高圧下で処理することにより規則正しい結晶の皺を作り、その中に金属を浸透(拡散)させることにより、直径数nmの金属細線(ナノ量子細線)を1cm2あたり10億本という極めて高い密度で形成することに成功した。