微生物機能を利用した、二酸化炭素の有効利用
石井 正治大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻
独立栄養微生物は、二酸化炭素ガスから全ての菌体炭素構成成分を生合成できる。二酸化炭素ガス固定のためのエネルギーは、光または無機化学物質(水素、イオウ、鉄など)により供給されているが、ここでは無機化学物質をエネルギー源として生育する化学独立栄養微生物を対象とする。 この研究室では、水素をエネルギー源とする好熱性水素細菌を研究対象として、微生物の独立栄養的代謝に関する知見、知識を多く有している。そこで、独立栄養微生物を利用した二酸化炭素の有効利用、特に物質生産・物質変換を指向している企業と共に研究を進めることを通して、保有する知識等が有機的に活かされ、産業化に繋がることを希望している。