
神経科学的知見に基づいた効率的な運動スキル獲得・リハビリテーション方法の開発
野崎 大地大学院教育学研究科 総合教育科学専攻
しばしば「身体が覚える」という言い方をするように、運動スキルの獲得は人の意識に上らない潜在的なレベルで行われている。この研究室では、比較的単純な運動課題を用いて、運動のパフォーマンスやエラーの情報をもとに、脳が運動指令を逐次修正していく過程についての研究を行っている。その結果、トレーニング時の様々な要因(反対側の手の運動を伴うかどうか、試行間の時間間隔、スケジューリング、報酬や罰など)が、運動学習の成果に大きな影響を及ぼすことが、実験的、理論的に明らかになってきた。