ICT時代にふさわしい効率的広告配信システムの構築について 阿部 誠大学院経済学研究科 マネジメント専攻 インターネットや地上・衛星デジタルテレビなどのメディアでは、所望の広告内容を広告主の希望にあった対象毎に絞ってきめ細かくかつ市場原理に基づいて配信を行うことが可能になる(たとえば車種Aの広告は若い女性向け、車種Bのそれは熟年層向けなど)。
ワン・ツー・ワン・マーケティングに関する新分野開拓への誘いについて 阿部 誠大学院経済学研究科 マネジメント専攻 IT技術の発達により、たとえば大量の個人レベルの消費者行動データを収集することが可能になり、マーケティングの世界にも新しい学術分野(CRM, マイクロ・マーケティング)が構築されている。この研究室ではこのようなパーソナルなレベルに及ぶ大量のデータを効率的に解析しかつ有効に生かす手法について幅広く研究を進めている。
統計モデリングに基づくデータ利活用 駒木 文保大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻 多変量解析、時系列モデル、時空間モデル、ベイジアンネットワーク、因果解析など,さまざまな統計モデルの利用や新たなモデルの構築による統計解析手法の提案が可能である。共同研究の場合は、最初から解析手法を決め打ちしてしまうのではなく、実際のデータと課題から出発してどのようなモデリングや解析手法が適切かを検討する。
災害対応訓練シナリオ作成・管理支援技術 菅野 太郎大学院工学系研究科 システム創成学専攻 この研究室では、災害対応訓練シナリオの作成・管理支援技術の開発を行っている。新しい災害想定の作成、それに基づく訓練資料(タイムテーブル、状況カード、ナラティブ記述など)作成、データベース構築、他部署・他組織との知見共有、等を支援する機能をこれまでに開発した。現在、拠点病院向け訓練を対象とした統合システムも開発中である。
危機対応シミュレーションを用いた危機対応教育・訓練支援 菅野 太郎大学院工学系研究科 システム創成学専攻 大規模災害等の危機対応では組織・部署間の連携の良し悪しが被害の軽減を大きく左右する。この研究室では情報伝達や意思決定といった危機対応における人の判断・行動に焦点を当てた危機対応シミュレータの開発を行っている。このシミュレータでは,様々な災害シナリオや防災体制を入力情報とし、組織・部署間の情報伝達のプロセスや各部署におけるワークロードの評価等を行うことができる。またユーザー参加型シミュレーション(図参照)への拡張も行っている。
地球表層の岩石分布と化学組成に関するデータ収集と鉱物資源探査への利用 加藤 泰浩大学院工学系研究科 システム創成学専攻 地球科学・資源地質学を専門とするこの研究室では、長年にわたり世界各地の地質調査や海洋調査などの野外調査・試料採取・化学分析などの豊かな経験と実績を有しており、地球表層の岩石分布や岩石中に含まれる元素の化学組成に関する多くのデータを蓄積している。これらのデータを更に広範囲に体系的に収集・分析しデータベース化することにより、特定の金属資源の供給源の候補地を効率的に見出すことが可能となり、例えば資源確保が懸念される希土類元素をはじめとするレアメタルの新たな鉱床の探索を効率的に行うことなどが大いに期待される。
大規模搬送システムの統合的設計 太田 順大学院工学系研究科 附属人工物工学研究センター 工場、配送センター、倉庫等の環境において物流作業を司る搬送システム設計を目指した研究を進めている。具体的には、搬送機としての無人搬送車(Automated Guided Vehicle, AGV)やフォークリフト、クレーン等の行動則設計、台数設計等が研究課題となる。解導出に際して、この研究室が提案する設計法(動作計画理論とネットワーク最適化理論、共進化的計算を組み合わせた方法)はこれらの問題への対応に有効であり、これを実際の物流設計に役立てたいと考えている。
ロボットの行動制御・教示の簡易化技術の共同開発 太田 順大学院工学系研究科 附属人工物工学研究センター マニピュレータ・移動ロボット等各種ロボットの行動制御(機種選定,配置設計,作業手順生成,軌道生成など)を簡易に行える技術を開発して、例えば組立等の作業を行なう既存の生産ラインに各種のロボットを円滑に導入可能な設計論の構築を目指して研究を進めている。当研究室では当該分野についていくつかの研究の蓄積がなされている。
作業者の行動認識と支援 太田 順大学院工学系研究科 附属人工物工学研究センター 多様な業務を同時並行的に行う人の行動を、何らかのセンサ系で認識し、その行動遂行を円滑にするべく支援する研究を行っている。例えば、製造工程、看護師、介護職、管理業務に従事している人等々が、各瞬間においてどの業務を遂行していて、全体としての業務進捗状況がどうなっているか、今後どのような手順で業務遂行するべきかについて、センシング技術やスケジューリング技術を用いて支援する方法論の提案ならびにシステム構築を行う予定である。
人の役に立つ粒子法シミュレーション 越塚 誠一大学院工学系研究科 システム創成学専攻 シミュレーション技術は既に高度なものづくりに欠かすことのできない技術である。さらに、災害予測や医療応用への発展が期待されている。当研究室では、津波の陸上遡上に関する3次元粒子法シミュレーションのような災害対策のための自然災害のシミュレーションに取り組んでいる。また、肺がんの放射線治療の精度向上のための肺の呼吸による変形の粒子法シミュレーション、乳がんの診断のための乳房の変形の粒子法シミュレーションなど、医療応用も試みている。人の役に立つための新しいシミュレーション技術の使い方を追求している。