ベトナム語の中級教材開発
岩月 純一大学院総合文化研究科 言語情報科学専攻
近年、経済発展が著しいベトナムに対して国家間の関係強化や企業間の事業展開が図られているが、相互信頼を深めるためには、現地の言語を出来るだけ正確に理解し、習得することが望ましい。日本においては、ベトナム語の教材は会話程度の初級までが殆んどで、書簡や契約書などの中級以上の学習は難しい状況にある。 この研究室では、ベトナムにおける書記言語(文字を媒介とする言語)の変遷過程を研究しており、漢字やローマ字との関係を中心とするベトナム語の文字表記に造詣が深い。 この中で、語学教育にも力を入れており、視聴覚手法を積極的に取り入れて、文法・語彙双方の段階的な積み上げを効率化する教材を開発している。メディアは書籍などの出版物だけではなく、e-ラーニングにも対応できるシステマティックな構築を目指しており、ハノイ国家大学との共同開発も検討中である。