超音波を用いた複合材料構造の健全性診断技術
岡部 洋二生産技術研究所 機械・生体系部門
近年、CFRPを代表とした複合材料構造の航空機や自動車等への適用が進んでいる。これにより大幅な軽量化が図れる一方で、その複雑な内部損傷の診断が課題となっている。そこでこの研究室では、小型・軽量・柔軟な超音波送受信素子を構造部材に組み込み、板状の複合材料構造に超音波ガイド波を伝播させることで、簡便かつリアルタイムで損傷の有無を診断する構造ヘルスモニタリング技術に関する研究を進めている。さらに、レーザー超音波を用いた非接触での非破壊検査法を複合材料構造に適用する研究も進めている。